セントポールギャラリーの創設者「竹内嘉一」さんが亡くなる。最初に出会ったのはかれこれ50年近く前だろうか。関口病院へ下る坂の途中に「ペルー」という喫茶店を営まれていた頃だ。
当時出入りしていた都丸という友人に誘われて行ったのかきっかけだ。お客は近所の若い人たち20歳から25歳位だったろうか、竹内さんは多分未だ40歳代。とにかく明るく元気。お客さんや竹内さんの家族も一緒に利根川でバーベキューをしたこともあった。

そのうちに版画の画廊セントポールギャラリーをはじめ石倉のマンションで営業を始めた。比較的手頃な作品が手に入ると合って贈答品にはよく利用させていただいた。しばらく疎遠になっていたが自分の開業直後に知り合ったGICC群馬インテリアコーディネーター協会の会員が同ギャラリーの出身であったことから再びおつきあいさせていただくようになった。さらにその後縁で群馬中小起業家同友会に入るきっかけになり、この会で経営者の現況をさせていただき現在に至っている。

早川電気(シャープ)の敏腕営業マンとして培った話術とセンスは大変惹かれるものがあった。版画という自らの興味を仕事に結びつける新しい領域の開拓も氏ならであろう。お酒の席もよくご一緒させていただいた。大変楽しお酒だった。後進に事業を譲ってから母校の立教大学の大学院に通われ知的な興味をいつまでも失わない方でもあった。いつも元気であったからぽかんと大きな穴が空いたような空虚感が残る。お通夜で最後の姿を拝見、なんとも信じがたい事実である。 合掌