最近は空襲という言葉をあまり聞かなくなった。「空爆」というらしい。被害者から見れば空から襲われたのであり、空爆という言葉には空々しい他人事のような響きがある。マスコミの恣意的使用である。
アメリカ陸軍のカーチス・ルメイ小将指揮のテニアン島に駐屯した第313航空団のB29型爆撃機92機を使用して1000名を超える米将兵が参加して行われたとする夜間爆撃で市中心部を消失し直接死亡者だけでも525名を超える犠牲を出している。
一方的な負け戦になっているにも関わらず降伏という事実から国中枢が判断に迷っている間に起きた戦争終結までわずか10日の出来事だ。。今、新型肺炎を巡って命の選別が行われようとしている。つまり弱者を切り捨ててでも経済優先を貫こうという姿勢だ。重症者や死亡者があまり増えていないという理屈で感染対策を緩めようとしている。人に命を単に数量に置き換える政治感覚。政治の非情さを改めて感じる。