
明日の現場説明を控えて大忙しの仕事場。久しぶりに10時過ぎまで机に貼り付く。
若いスタッフのみるみる間の成長の速さと吸収力の高さに圧倒されつつ、それでも年齢という僅かなアドバンテージを保ちつつ付き合う。
CADになってから図面の上手下手というのは差がなくなった。手書きの頃は何度も書き直した図面は鉛筆が擦れ薄くなり、自信がない部分は字が小さくなったり薄くなったりでなんとなく怪しいと感じさせてくれたものだが、CADの図面はなんとなく書けていて落とし穴がありそうだ。そんな事を言うのも手書きの時代を経たものだからだ。かつて巨匠と呼ばれた建築家の原図を拝見したことがあるがあの力強さには圧倒される。情念が乗り移ったかのよう。BIMが進化してくるとますます個人の気持ちは見えにくくなってくる。良いことなのか悪いことなのか。進歩なのか、後退なのか。実作がすべてを物語る。
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