仕事が来週山場なのだがこちらも来週は私用で忙しいので今日は出勤。昨日撮影した竣工写真の後処理。たっぷり5時間かかる。
アオリ補正レンズではなくPC上でソフトで処理するのだがやはり画質劣化が避けられない。基本三脚を使ってしっかり原画を起こすことに越したことはない。
RAW現像で色温度も設計者の意図に合わせ調整。黒つぶれ、白飛びを補正して情報量を確保する。そして肝心なのは後処理をしたことが不自然に露呈しないこと。
ではオリジナルはなんだということになるのだが私的な遊びではない。画像をその目的に合わせこちらの意図を伝えやすくすることが重要。
再起は背景ボケを無理やり作ってインスタグラムなどで遊ぶのが流行っているらしいが建築写真は基本あくまでパンフォーカス。
画質を下げず、被写界深度を深く撮りたいからシャッター速度は嫌でも遅くなる。今回もレリーズを使用。2秒位のものも有る。
シャッターを切りながら時々小津安二郎の「麦秋」などを思い出す。あの低いアングルで座敷と正対した撮り方。低い天井の日本家屋ならではだと思うが背景が動かず人物だけだ動く静かな画像が好きだ。