テレワークは一旦終了する。もっとも見えない相手、勢いを取り戻せば逆戻り。
テレワークすなわち自宅内勤務は政府が言ってほど簡単なものではなかった。やはり対応できる分野は意外と少ないのではと思う。私的空間に仕事を持ち込むのだ。そのための空間を準備しなくてはならない。住宅がもともとテレワークのための部屋が整っているならいざしらずオンライン会議でも背景から家族の声・姿が写り込んでしまうケースもある。ダンボールの間仕切りでも欲しいところだ。
もともとが事務所を始める準備として住まいを新築するときに用意しておいた部屋。実際3年近く仕事をした。わざわざ住宅の玄関を出てから事務所の入口に入ったものだ。奥がつながっていることはどうしても公私の境界線がゆるくなる。

そして仕事そのものは雑音が入らず捗るのだがよる趣味の画像をいじったり音楽を聞いたり、ビデオを見たり本を読んだりする部屋だ。要はくつろげないのだ。テレワークと言っても自宅に持ち帰るのとは少し条件が違うが本当の自宅だったら家庭内雑音も邪魔をするだろうから恵まれていると言える。やはり企業のご都合と言えるし、政府が干渉するのはいかがなものだろう。

新型コロナウイルスの蔓延が終息後もテレワークを導入する可能性がある場合、たとえ2畳ほどでも仕事空間を設け、情報漏えいを防ぐ設計を組み込む必要がある。さらに有事の際の隔離部屋の機能をあらかじめ作っておくこともオフィスワーカーには必要な準備と言える。その際、換気計画として他の部屋を加圧してこの部屋を陰圧にしておけば感染症流行の際の隔離室として利用する準備するも考えられる。
いずれにせよ情報化社会の成熟とテレワークなど外部との繋がり方の変化に暮らし方をどのように対応していくか考えること、課題がまた一つ増えた。