JIA住宅部会、正式には公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部住宅部会だが長年一般市民向けにセミナーを開いてきた。ここのところ2つの会場で毎月1回程度のペースで行ってきたが新型コロナウイルス騒ぎで休止となった。しかし何がしかの情報発信を続けなくてはの思いから住宅部会WEBサイト上に部会員でコラムを連載することになり5月1日より掲載を始めた。

住宅部会コラムリンク

同じ住宅部会のメンバーとはいえ様々な視点からの記事は一般向ではあるにせよ仲間内にも大変示唆を与える内容になっている。
日頃の行動、言動から忍ばれる性格を反映するものである。冒頭の極めて現実を直視した観察眼を感じさせる郡山さん、こんなときだからこそのポエジーを感じさせる片倉さん、たいへんなバラ愛好家であり自然とふれあい事の大切さを説いた中澤さん、視点を都市計画レベルで見直そうとした大塚さん、居間の位置づけを都市空間を数値化して分析した寺山さん、リアルタイムに暮らし方を見つめる宮島さんなど多士済々にわたる記事は大いに刺激的である。

自分の文章を読み直すとどうも観念的で行けない。400文字というわくの中でどこまで自分の考え方を深められるか。こういうときにやはりJIA会員のレベルの高さを実感するのだ。そしてこの会で受け続けてきた刺激がどれだけ自分の建築人生を豊かにしてくれたか。改めて実感するのだ。