
アマゾンプライムビデオで高倉健と田中裕子が共演した映画を見る。人間の普通の感情を淡々と描いたように見える。
評価を見たら結構厳しい評価も。ただ出てきた戦闘機はすべて単純にゼロ戦(零式艦上戦闘機)と思っている人もいれば(実際は陸軍キー844式戦闘機)、的はずれな思い込みもある。特別攻撃隊を美化するものもある。やはり戦争という事実を観念としてではなく事実として認識する必要がありそうだ。
知覧で遺書を読ませていただいたときに文字の間に見え隠れする生の感情に何とも言えない気持ちになったのを思い出した。
戦争指導の失敗を東京裁判という形で戦勝国側にさばきをゆだねただけで日本人として総括しないまま昭和も平成も終わってしまった。
フィリピンでの捷一号作戦での敗退ですでに勝負の趨勢はついていたのに軍事官僚のメンツのために多くの若い命を失ったことが置き去りにされている。
それにしても韓国の農村集落の映像はきれいだった。もちろん映画のためにずいぶん手を入れたのだろうがもはや失われた日本の田舎の風景を思い起こすものだった。
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