
東京中央停車場 辰野金吾 1914年
登録建築家のJIA本部認定評議会に出席のため上京。UIA(国際建築家連合)協定基準による建築家認定登録機関を現在JIA内部においている。
そもそもJIAは建築家という職能を日本に根付かせるための運動として発足した経緯があるものの、建築家の職能に関しては会員個々の思惑もあるし、CPDを履行しなければ資格停止となるなど努力義務も厳格であり、登録数位は伸び悩んでいる。
いつも比較されるのは一級建築士である。国家試験によって与えられたこの免許はわれわれの大事なツールの保証であるとはいえそのツールをどのように使うか、また何を作るかは建築家個人に委ねられた課題である。
そのなかでいちばん重要なことは「利益相反」の問題であろう。依頼者のため、ひいては社会のために襟を正し、自らの過大な利益追求の場とはしないという倫理性は建築設計事務所といえども株式会社法人が多いことからも現代の社会構造、経済活動の枠組みからは非常に難しいことではある。ただし、「建築家」を名乗るのであればこの一点だけでよいのだと思う。建築家はそうであってほしいと思う。
おおよそ「建築家」を名乗るには素養が足らない自分であるがJIA会員となって実に多くのことを学ばさせていただいた。
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