街に出てふと榛名山が見えることと、煉瓦造りの煙突がぽつんと佇むことに気がつく。街なかからは榛名山はなかなか見えないものだ。
ヤマニという醸造場があった場所。国道に沿って建物が並んでいた頃には見えない景色。広瀬川に近く、旧利根川河床に位置するから建物がなければ榛名山まで視界が広がるのだろう。小規模な企業の事業承継は難しい時代になった。種子法のように植物の生存さえ巨大企業が握る世の中だ。種族の単一性がもたらす未来ってどんなものだろう。かと思うと帰化植物が野原を席巻している。なんとも薄気味悪い。