大先輩のJIA会員である斉藤孝彦さんと建築家職能を語る会があり出席。建築家はポピュリズムの波に飲み込まれそうだが、建築家が建築家であるためにどのような立ち位置でいなくてはならないか、改めて貴重なお話をいただく。先日の資格制度委員会でのシンポジウムでも盛んに出てきた「利益相反」弁護士の世界で言えば被告と原告双方から報酬を得ることから法律関係ではよく使う言葉。私的な友達のために学校建設のために税金を無駄に支出させたりすることなどが典型だ。

プロシェッショナリズムとして「専門性」「公益性」「非営利」を大切にすること。何も難しい話ではなく日頃の業務を通じ建築主、広くは社会のために職能を発揮させる努力を惜しまないこと。それに尽きるのだ。いくら専門性に優れていても建築主に不利益になるようなことをしてはいけない。ただむとんちゃくな人達がいるのも事実だ。