
有意義な一日になった。明朝加筆
追記
遅い電車で帰橋したので流石に追記する気になれず、しかし若干興奮気味でめずらしくしばらく寝付けなかった。
昨晩はJIA住宅部会の「住宅部会の日」での寺山さんとの発表、片倉部会長が年間主題に選んだのが「職能」だ。
この意味を解するに要は「今、私達の仕事とは何かということを改めて考えおそうと言うことか。」
時代の変化は当然建築の世界にもある。但し「変わらなくてはいけないこと、変えてはいけないこと」見定める時期に来ている。
昨今の世界情勢が我々の暮らしの中に暗い影を落とし始めているとき主体性を持っての判断、すなわち表層的な社会の流れに流されてはいけない。
昨晩は自分の建築との関わりの中から掴んだ「建築家の職能像」についてお話させていただいた。
作品の良否はともかく建築家が建築家である条件を倫理面を中心に話をまとめた。
建築士法が専業兼業分離をあいまいにし、利益相反はじめ職業倫理に触れていないことで社会的信用を今ひとつ得られない原因となっていると思われることにも触れた。
会員も全員それぞれの思いを語った。職能についての認識を共有することは大変重要なことだと改めて思う。
これに先立ち久しぶりにお元気な斎藤孝彦さんにお目にかかれた。9月の部会の日の事前打ち合わせに同席させていただいたのだ。
旧家協会時代から建築家の自立について深く関わってこられた歴史的証言は極めて重要なものだ。この重みをきちんと受け止めなくてはならない。建築家の置かれる状況はなかなか厳しいものがあるが自らを律したうえで経済的論理が先行する現代だからこそ、建築を自らの意志で考え、発想し、実現させる独立した立場の重要性は増してる。させどうしたものか。
それはさておき現建築家会館は前川國男はじめ錚々たる建築家が作り上げたいわば建築家の城である。先達が語ったであろう同じ場所で短時間ではあるが発表する機会を頂いたことは自分にとって大切な思い出となるものだ。この機会を与えていただいた片倉部会長はじめ住宅部会の皆様に感謝申し上げたい。
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