今月の職場の四文字熟語だ。
4月、新しい年度の始まり。冬を経て実質的に新しい企てが始まる時期であろう。
おりしも前橋の街の桜も満開を迎えた。
桜はやはり特別な花だ。春を起点とする一年の始まりだ。

自分にとっての初志を思い起こす。
事務所の企業理念として以下を定めた。

企業理念

より良い建築設計を通じて豊かな環境の創造に寄与します。

1.自己研鑽
 建築主に対して最良の建築を提供するため、建築設計・監理の品質向上に不断の努力を尽くします。

2.社会性
 建築が社会的存在であることを重視し、良好な景観環境の形成に意義のある建築設計・監理を心がけます。

3.倫理
 自らの良心により倫理を堅持します。

言うは易く行うは難しである。

専門職として地球規模で何が起こり、日本、更には身近な地域で何が起こり、建築に課せられたもの、又建築にできることを少なくとも専門外のひとより知っていなくてはならないし、その知識、知見を正しいとしたら実際に反映させなくてはならないのだろう。

自分は自由に仕事をしたいと願って開業した。これはとんでもない自惚れで思い通りになることなど殆ど無い。
あの「村野藤吾」でさえ1%でもあれば良いとしていたほどだ。

しかし、社会はともかく、報酬をいただく建築主の利益保護のために常に判断していくということは最低限貫かなくてはならない。

改めて初心に帰ろう。