物心ついたときから一月の楽しみの一つだった。旧本町が中心になってずっと続いて400年経つのだそうだ。だるまさんは仏教なのになぜか八幡様でお焚きあげ。いまさら旧藩主酒井家を引っ張り出してきたり、色々考えるものだ。
今と違って飲食の露店は少なく日用品を年のはじめに買い揃えるという習慣がまだ残っていたと思う。大道芸人や怪しげな「ガマの油売り」なども子どもたちをひきつけていた。

青年会で活動していた頃は東和銀行の前で甘酒を売ったり、初市が終わると22時ころから仮設の道路標識を軽トラで回収するため走り回ったものだ。
仕事場を現在地に移してからは昼間から初市に出られることは少なくなってしまったが仮設電灯に浮かび上がった露店をひやかして歩くのも楽しいものだ。

この初市が終わるといよいよ新しい年が始動する。