福島建築設計事務所の多賀谷正一元所長の葬儀があり、受付等のお手伝いに参加した。
御令室のご挨拶も心にしみるものだったが、あとを引き継ぐ萩原憲一新所長がきちんと葬儀を取り仕切っていたのが印象的だった。
福島建築設計事務所の価値をきちんと理解し、大切にされている姿が頼もしい。

84歳まで現役で事務所を牽引されてきた事自体大変なことではあるがその結果、あとを引き継ぐ人材をきちんと育てられたことに敬服する。
同門で現在も各方面で活躍する仲間も久しぶりに顔を揃えた。
それぞれの想いで事務所を離れたにせよ人生の大きな部分に関わった。
所長の逝去は間違いなく一つの時代の終わりであり、一区切りである。

建築の寿命は一個人の一生を遥かに上回るものだ。この仕事は途切れることが許されない。
仕事の母体となる事務所の永続性確保無くしてこの仕事はしてはいけないのだと思う。後進の育成は大切なことだ。