富岡市内で住宅の打ち合わせ。
二世帯住宅というありそうでなかった形式。
難問である。

市内は富岡製糸場の駐車場標識など、今話題の世界歴史遺産にちなみ賑わいが伝わってくる。
ただし、国宝姫路城のような観光地ではなく、産業遺産である。
この工場の特徴はフランス式の技術で成り立っていることで明治も後期になるとイギリスとドイツの影響が強く、国内では例が少ない。
一方地元の土を使ったレンガや瓦や地元の木材を使った日本伝統の素材や技能の融合などもみられ明治初期の事情が興味深い。

これからの息の長い保全には苦労も多いと思われる。
せっかく長い間保全に尽くしてきた片倉製糸の努力に報いるためにも地道な努力が求められる。