
北陸新幹線開通がもっぱら話題を集める中、特急「はくたか」がその歴史を閉じる。
鉄道は交通手段であるから早いに越したことはない。しかし遠い地であった金沢があっという間に行けることがなにかかけがえのないものを失ったような喪失感が付きまとう。自分勝手の感傷に過ぎないのだが。

特急「白山」が信越本線長野廻りであったのに対し特急「はくたか」は長岡廻り。
長岡に停車すると座席を金沢に向けて回転させたものだ。
いったん上越新幹線開業で廃止後北越急行開業後に復活。国内最速の160km/hで注目を集めた。

国鉄時代を含め数度乗った。最後は一昨年の五月の連休に直江津から輪行で乗車。
在来線特急は長距離を走るととにかく時間がかかる。倦怠感に包まれながら見慣れない景色を眺める異次元の世界があった。

直江津で見た鉛色の日本海の色を少し思い出した。
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