第9回JIA北関東甲信越学生課題設計コンクール2015
第18回JIA群馬クラブ卒業設計コンクール2015
が開催され、卒業設計については予選審査にかかわったこともあり、結果を見届けた。

近年の学生の表現方法については進歩の目覚しいものがあり、本来時間無制限で製作が可能な学生のほうがむしろ書き込みの密度の濃さが我々をしのぐことさえある。

一方自由に設計できる立場でありながら小さくまとまっているのも近年の特徴だ。
とくに市街地再開発をテーマにしたものにその傾向が強い。
商店街再生コンサルタントではないのだから商店街そのものを否定するような大胆な提案があっても良い。

また過去に経験したことや同世代しか共感できないであろう解き方も気になる。
いつのころからか模型の中に洗濯物を表現したものまで出てきた。

生活には「はれ」、「け」の両面があるとはいえもっと「はで」で、「見栄」を張ったものでよい。
目先の小さな出来事ではなく遠くを見つめ歩んでほしい。
というのは男性目線なのだそうだ。「草食男子」などと揶揄されても甘んじていないでたくましく生きてほしいと思う。

ともあれ本選に残った学生の情熱、体力に羨望を覚えるものである。
学生の皆さん、
手塚貴晴審査委員長はじめ審査に当たった皆さん、
実行委員会の皆さん、
サポートしていただいた学生サークル「まちづくりサークルえん」の皆さん
お疲れ様でした。