
2年間務めた支部保存問題委員会の任期、最後の委員会に出席した。
建築設計にかかわるものに必要なことは優れた感覚、技量を持つことは当然のことだがそれと同じくらい建築が好きなことではないだろうか。
先人の残した優れた建築空間、ときに圧倒され、ときにいやされる。
この空間に包まれることに喜びを感じられること。とても大切な時間であると思う。
その意味でこの委員会に皆さんはとても建築が好きな人たちだ。
大切にしてきた建築空間ではあるがいま多くの建築が消滅の危機に瀕している。
このことを素直に悲しく思い、建築文化を大切にしてほしいという思いを「保存要望書」のかたちで建築主など関係者にぶつける。
一見普通に思うことだが一方JIA日本建築家協会の会員は建築設計監理を仕事としているのだからそう思っても利益相反伴になりかねずなかなか身動きが取れないのも事実だ。
しかしこの世界に足を踏み入れた動機の中に必ず優れた建築空間の体験だあったはずだ。その初心は忘れたくない。
2年間ではあるがそのようなことを改めて思い出させてくれてお世話になった委員の皆様に感謝申し上げたい。
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