
第7回JIA北関東甲信越学生課題設計コンクール2013、第16回JIA群馬クラブ学生卒業設計コンクール2013が3月2日に前橋工科大学内で開かれた。
2011年3月11日にまさに開かれるところだったのだが社会的混乱のため中止され、今回初めて再開された。
新潟、長野、山梨、栃木、茨城、そして群馬と各地域会が連携して開催されてきた。
とかく競うことの少ない地方の学生には良い刺激になってきたようだ。
今年は審査委員長にJIA会員で住宅作家の中村好文氏を招き、支部長、各地域会委員により審査が行われた。
学生も審査員に堂々とプレゼンし、和やかなうちに審査がすすめられた。
また会場設営には前橋工科大学の学生グループ「えん」のメンバーも応援に駆け付け、円滑に成功裏に終わった。
毎年参加校の作品傾向は変わるものだが、変わらない傾向もある。
今回の中には今までと表現が変わって華やかになった大学もあり、また来年が楽しみだ。
前工大の作品は製作テーマを前橋市内に設定するものも多い。
学生たちが学んだ4年間過ごした前橋がどのように目に映ったのだろうか。
卒業後も前橋に留まり、引き続き街づくりに参加してくれればよいのだが現実はそうもいかないようだ。
全ての価値観が揺らいでいる現代、どこ企業も安定等ということはない。
現在の電気電子業界はその典型である.
建築設計の仕事は決して経済的に恵まれているとは言い難いが設計スキルは自己完結出来るものだ。
すなわち組織に属さなくとも、あるいは身の丈に合った事務所を立ち上げてもひとりでも行動できる。
もちろんそれなりどころではない苦労を背負いこむことは間違いないが・・・
それでも個人の尊厳を守りながら出来る仕事として自負して良い。
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