スレートは粘板岩の一種で硯石としても知られる。
世界中で採取されるが日本での宮城県などで産出し、洋風建築でも多く使われてきた。
今注目を浴びているのがJR東日本東京駅の葺き替え工事である。
今回の改修工事に合わせて再度宮城県産が使用される予定であったが今回の地震で被災した。
時事ドットコムの記事を引用する。
がれきの中、瓦6万5000枚回収=東京駅舎復元を、社員ら奮起-宮城・石巻
東日本大震災に伴う大津波で、社屋が倒壊した宮城県石巻市の補修会社「熊谷産業」では、東京駅舎復元に使われる約6万5000枚の瓦が海水と泥にまみれた。しかし、社員らは「空襲で壊れた東京駅舎を復元させたい」と奮起し、がれきの山から回収。洗い流せば約4万5000枚は使える状態になった。
駅舎を管理するJR東日本や熊谷産業によると、この瓦は東京駅丸の内駅舎で戦後使用されたスレート瓦。同社が補修し、復元される駅舎の屋根の約25%に使われる予定だったという。
社長の熊谷秋雄さん(46)は、がれき撤去作業で重機が瓦を踏みつぶす恐れがあるため、3月半ば社員に呼び掛け、約10人が2週間にわたって瓦を集めた。「家や家族を失った社員もいた。みんな泣きながら作業をした」という。
熊谷さんは、被災しても作業を続ける理由について、「東京大空襲で壊れた東京駅と、大地震に見舞われた東北地方のどちらも被災者。駅舎の復元は、私たちの復興と切り離せない」と話す。
熱意を後押しする動きもある。市民団体「赤れんがの東京駅を愛する市民の会」は15日、JR東日本に要望書を提出。同会代表で作家の森まゆみさん(56)は「瓦は東京と東北がつながっていることのシンボル。使えるものは使ってほしい」と訴えた。
東京駅丸の内駅舎の復元工事では来年3月ごろ、3階部分と屋根が復元され、当時の姿がよみがえる予定。
(2011/04/15-20:03)
かつては北の玄関口は上野駅であったが新幹線の延伸により現在は東京駅がその任を担っている。
経済効率の面はあるかもしれないがJRはその公共性に照らしてぜひ宮城県産の使用をぜひ積極的に採用してほしいと思う。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。