月曜日は定休日。土曜日は顧客とゆっくり打合せが出来る日なので一日ずらしている。
若い所員にはこの仕事の事情を良く納得してもらっている。

花曇りのなか、鬼石まで往復する。
サイクリングロードは河川の管理用道路を利用したものが多い。
堤防の上を走る。かつて台風で決壊をしたことがあるとはいえ海なし県のありがたさ。
極めてのどかなたたずまいだ。
今日も利根川、烏川、神流川の三つの河川沿いを走る。

桜が満開である。足元には菜の花、花大根、タンポポと一斉に咲いている。
今年は花になど目がいかないうちにどんどん春が進んでいく。
里山も芽ぶきで山全体が白く光っている。

想定外=想像力の欠如 
使用済み燃料プールは1500tもの水が入っているらしい。
1500tといえば木造住宅10戸分にもあたる。小学校プール6個分である。
放水車の水も届かないような高いところに設けるというセンスはいかがなものか。
技術者は大まじめに与えられた課題を解いたのに違いない。
40年以上前のことである。タイガーの手回し計算機、計算尺、そろばんの時代にだ。

コンクリートは一般用でも比重は2.4
一見塊の様だが、一つの建屋を造るには何度ともなく継ぎ足して造っていく。
この継ぎ目は非常に材料的に不安定で「コールドジョイント」と呼ばれる粗の部分が出来やすい。
地震で亀裂が生じなくてもここを水が通り抜ける可能性は高い。

原発工事だからといっていくら慎重に施工しても100%大丈夫とはいえない。
海水に高濃度の汚染水が出たとしても少しの不思議ではないのだ。
とにかく後始末がきちんとできることを祈るしかない。