山名八幡宮の祭礼と叔母の命日に合わせ山名の家のお別れ会が開かれる。
ここには父の長兄に当たる叔父夫妻と従兄弟、祖母が暮らしていた。
従兄弟は二人とも嫁ぎ、住む人も絶えた。しかも従兄弟のうち長女も他界し残された従兄弟夫妻と亡くなった従兄弟の夫が家を守ってきたがついに家を処分することになったので親戚や親しかった近所の人たちと家のお別れ会となった次第。

小さいときはよく従兄弟と遊んだものだった。なにしろ同じ年が4人もいたし、お盆や正月には顔を合わせていた。昨年電車で前を通ったときも気になっていたのだが故人の面影がますます遠ざかっていってしまうのか。

母方の親戚は農業系の家が多く、父方のほうは勤め人が多く家風が違っていて、
子供ながら山名の家に来るとなにかモダンな空気を感じたものだった。