アナクロといわれようが現金のみが使える店もあってよい。というか私が行く店にはこのような店が多い。
「めぶくPAY」のように店側に手数料が発生しないものもあるが結局はクレジットカードや銀行のオンライン決済、ATMと本来の取引の関係ないところに金が落ちる仕組みだ。
「めぶくPAY」のチャージの登録に挑戦したがどれも敗退。自身のITスキルの低さをを嘆くばかりだが現在利用者側の登録件数は昨年の統計で前橋市民全体の10%にも遠く届かないという結果である。
ポイント還元というインセンティブを付ける以上全市民が利用できるものでなければ税金をつぎ込んでいる以上片手落ちであろう。課題は私のような情報弱者にいかに普及させるかということに尽きる。行政の事業継続性を期待したい。
給与が銀行振り込みが不通になって久しい。社会に出たころは茶封筒に端数まで詰めて渡されたものだが「天引き・・・いやな言葉」として法定福利や税金を差し引かれての支給も法定福利や税金の存在を希薄にしている。揮発油税その他にさらに消費税をかけてのガソリンの価格は高くて当たり前だ。
現金決済を時代遅れという向きもあるが、そもそも貨幣で決済すること自体、実体のない紙切れを信用してのことである。
オンライン決済ともなるとまさにお金の動きが非常に分かりにくい。
紙幣は新券もあれば使い古されたよれよれのものもある。その紙幣の履歴が透けて見える。
慶事には新券、弔事には旧券というのが大人の間ではほぼ常識として通用する。香典がオンライン決済というのも違和感はある。一時拝観料をスイカ決済していた寺院があったが最近辞めたようだ。
そんなわけで新券紙幣を折らずに収容できる長財布を復活させた。実体としてお金のやり取りを実感するということは浪費を防ぐ意味でも大切なことだ。